オリエンテーリングとは?

What's Orienteering
オリエンテーリングとは?

競技者が地上に表示されたいくつかの地点(コントロール)を、地図とコンパスを使用して可能な限り短時間で走破するスポーツです。


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The History of Orienteering

オリエンテーリングの起源は、スウェーデンで1883年に士官学校の教科として行われていた山野を走る競技といわれています。その後スウェーデンとノルウェーでは地形図が作成されはじめましたが、使用は軍のみに限定されていたため、オリエンテーリングの原型となる競技は、1890年代末まで英国や北欧諸国での軍のトレーニングとして行われていました。
しかし軍での経験者が中心となって民間での活動もはじまり、1897年にはノルウェーで民間の競技会が開かれます。1919年のストックホルムではスポーツとして組織された最初の競技会としての大会が開催され徐々にスポーツとして徐々に広がっていきます。
現在では国際組織の国際オリエンテーリング連盟により競技規則などが定められ、フットオリエンテーリング(以下O)、スキーO、マウンテンバイクO、トレイルOは世界選手権が開かれています。
フットOとスキーOはオリンピック種目委員会によってオリンピック種目として承認されています。

Why Orienteering

Point1
足が速くなくても、自分で地図を読み取り選んだルートによっては早いタイムでゴールできる!
Point2
野山を駆け周り自然の中を思い切り走ることができる。
Point3
スマホやナビを使わずに、等高線の地図を見てコンパスで方位を決めて進むのは現代社会では貴重な体験。冒険気分を味わえる。
Point4
地図の読み取りの訓練にもなり、すばやい判断でコンパスを使い自ら道を決めて進むスポーツなので体を動かすだけでなく様々な力が身につく。

What to Bring

コンパスの画像

オリエンテーリングに必要な道具

コンパス
一分一秒を競うので、磁針がピタッと瞬時に止まる高性能タイプが使われています。
電子パンチ
コントロールの通過証明に使用します。主催者が用意したり、個人所有のものを持ち込んだりします。
地図
スマホやナビを使わずに、等高線の地図を見てコンパスで方位を決めて進むのは現代社会では貴重な体験。冒険気分を味わえる。
オリエンテーリング夏の様子

夏(フットO)の服装

ウェア
自然の山野で行う場合は、なるべく肌の露出しない長袖長ズボンが適しています。汗をかくことを前提として、速乾性、軽量、藪で破れない耐久性も必要です。海外の盛んな地域のメーカーでは専用ウェアも販売されています。
シューズ
競技が行われる場所により、環境に合わせて、またはいかなる環境(土、草、倒木、砂地、岩)にも対応できるようなシューズを選択する必要があります。海外メーカーでは専用シューズが販売されていますが、日本ではトレイルランニング用シューズが種類が豊富で入手しやすいです。
地図
スマホやナビを使わずに、等高線の地図を見てコンパスで方位を決めて進むのは現代社会では貴重な体験。冒険気分を味わえる。
オリエンテーリング冬の様子

冬(スキーO)の服装

ウェア
競技が氷点下で行われる場合が多く、保温性をどの程度とるか、競技時間や競技者の運動量によって選択する必要があります。また、吹雪の時や日差しが強い場合は目の保護や視認性を確保するためサングラスやゴーグルなどのアイウェアも必要です。
クロスカントリー
スキー・シューズ・ストック
スキーオリエンテーリングはクロスカントリースキーで行います。雪のコンディションに合わせたワックスの選択も重要で、勝敗を左右します。
マップホルダー
両手がストックで塞がるため、地図は胸の前につけた専用ホルダーに入れて確認します。

Orienteering Skills

オリエンテーリングの基本的な技術をいくつかご紹介いたします。 独特の用語で難しく感じるかもしれませんが、競技を行ううえで必要な大切なテクニックです。

整置(せいち)
コンパスの針と地図の磁北線を一致させ、自分の進みたい方向が方角的に正しいかどうかを確認する作業。
歩測(ほそく)
自分の歩幅で距離を測ること。主に直進で使用されるが、他の場面でもオーバーランを防ぐ効果もある。数えるときは両足で1歩とするのが一般的(複歩)。
Thumb Reading
(サムリーディング)
現在地を把握しておく技術。地図上で自分のいる場所を指で押さえておくだけであるが意外と重要。親指(Thumb)を使うことからこう呼ばれる。